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2017/01/07

山頂は断念

170104021701040417010405前回に続き
行者小屋で夕食後、空には星が見えていて、ただしチラチラまたたく、「これは明日は晴れて風が強いか?」

と語りあってたけど、実際は曇った一方風は思ったほどではなく穏やかな天候。もしかしたら山頂に着くころ雲がとれないかな~?と地蔵尾根を登りはじめた。

2500mを越えると雲に入る。森林限界を越えて風当たりが強くなる。あと50mほど(標高差)で稜線というあたりで、1本南側(右側)の尾根を登る人影が見えた。登山道ではないとこなので内心(すげ~、あんなとこ登ってきたんだ~)と見ていたら、向こうもこちらをうかがってる様子・・・・・しばらくして登りつつこちらに近寄ってくる様子。

(そうか!地蔵尾根の降り口を間違えてあそこに入っちゃったんだな。で、間違いに気づいて登りかえしてたんだな)と思い、再び登り始める。折りしも急斜面にさしかかってエッサエッサと登るうち、突然右横にザーーーーッ!という異音。「えっ!?」と顔をあげたらさっきの登山者が真横を滑っていった・・・

17010407 17010408 17010409こちらのルートに移ろうとして滑ったものらしい。谷(というか溝)にはひとすじの隆起があって、彼はその向こう側に落ちていったので様子がわからない。

とうとうこんな場面に出くわしてしまった・・・・・単独で救助できる技術も道具も無いけど、とにかくできる限り探さないと!と、降り始めた。不思議とドキドキはしてなかったと思う。可能な限り彼の状態を確認できたら、知らせないと・・・・・諏訪方面見えてるけど携帯は通じるかな?無線機より小屋に向かったほうが早いか?なんて考えながら。
そしたら、2~3分降りかけたとこで、先に書いた隆起の向こうから彼がひょこっと頭を出したのだ。このときのほうがドキッとした。えっ!?止まったの!?

そこから上に向かって雪から頭を出した灌木が連なっていたので、それを頼りに登り始めたのを横から(10mほど?)見守る。登りつめてこちらに近づいてくる。最後のほんの1mの横移動も危険、こちらのルートに設置されてる滑落防止柵にカラダを固定して彼に手を伸ばした。

2人で安全地帯に戻ってふうううううううう。
で、お話を聞いたらアイゼンを片方壊してしまって履いてなかったのだ。それは無理も無い。ましてやトラバースしたら・・・・・。そこからまだまだ地蔵尾根は急なので、持っていた予備の軽アイゼンをお貸しして、一緒に行者小屋まで降ることにした。山頂は断念だ。

70mほど下で彼のボトルを発見(中画像)、下手したらここまで滑ってた?振り返れば岩もむきだしの斜面が・・・・・・よかった。なんでも為すすべも無くカラダが回転し、偶然灌木に引っかかって止まったのだそうだ。勢いがつく前の数秒が肝心って聞くけど、誰しもが対処できるわけじゃないことも教えてもらった。

17010410 17010411 17010412行者小屋に戻って装備を軽くする。さきほどの彼とあれこれしゃべっていると、「マスモトさん!?」と声がかかった!
見れば数年前から知り合いの山登らー。バス停までいっしょに降りることにして件の彼と別れた。

あとの画像は知り合いが撮ってくれたもの。そうそう、行者小屋で身支度をしてる間につながりふくしまの山バッジがいくつか売れた!!よかった、またこれで頑張れる!!!

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