« 青雲緑走 | トップページ | 6月 »

2007/05/22

山のざわめき(大岳山)

社会人になって以来、盆正月を除いてずっと平日が休みという生活をしている。
平日は観光地のお店や峠の茶屋が閉まっててガッカリということもよくあるけれど、道は空いてるし釣り場も空いてるし、人が少ないのはやはり有難い。

07051801  

 

 
 
18日(金)も同様。武蔵五日市を出たバスから一人また一人と降りて行って、この二人はたぶん一緒になるだろうと踏んでいた登山系サークル学生とおぼしき青年達も違うルートを登るのか、先に降りていってしまった。
そして僕は養沢神社の前でもう客の乗っていないバスを見送り、神社にお参りしてから大岳沢に入った。

0705180207051803    

 

 
 
沢のルートはみずみずしくて生命感にあふれていて気持ちいい。だけど最後には尾根に向けて急登しなければならない。沢を離れる前に顔を洗うとツメタクて最高!すくって飲みたいとこだけど、上には山小屋や公衆便所もあるので念のため我慢した。

0705180407051805    

 

 
 
ぐいぐい登って馬頭刈(まずかり)尾根に近づくと熊笹がバサバサと騒がしい。ビューとかゴーとか音も聞こえる。先週は低気圧通過後の風で断念したんだけど、今週も同じパターンで木曜に低気圧通過。先週ほどではないにしても風がある。

尾根の上ではやはり風がびゅーびゅー吹いていて、木陰で立ち止まると冷えて肌寒いほどだ。富士山が見えるはずのベンチからの眺めはかすんでてXだし、正面から南西風が吹きつけるので早々に退散。

07051806  

 

 
 
やたらと枝や樹皮が、ついでにやま栗が落ちてる馬頭刈尾根から、大岳山荘前のテラスに着いたのはバス停から2時間半後。ケーブルカーの通じる御岳山から来たのだろうか、ここで初めて他の登山者グループの声を聞いた。

遠くの展望はかすれていてもう一つだけど、いま登ってきた大岳沢を眼下にお昼ごはん。こないだの峠めぐりツーリングで買ってきた生姜の味噌漬けを炊き込んだおにぎりだ。おこげを作りたいので鍋で炊いたがなかなかのできに満足。

0705180707051808  

 

 
 
おにぎり休憩ののち、岩場混じりで山荘から10分ほどの山頂へ。
南からピューピュー吹きつけているので風裏の北側でエスプレッソを沸かす。これをやらなけりゃ1L弱くらいザックの容量を稼げるのだけど・・・・う~ん、この香り、やめられまへんなあ~(やめられまへんなあ←from minoguzziさん 笑)。

0705180907051810  

 
 
 
 
山頂を西に降りて、鋸山へ向かう尾根を黙々と歩く。
今日のルートで一番歩きやすいとこだけど、展望がまったく無いのが玉に瑕(きず)。だけど展望を妨げてる樹々が今日は風を防いでくれている。ハゲ尾根だったら防寒代わりにカッパでも着ているかも知れない。折れた樹は風向きとは逆方向に倒れているので、恐らく昨日の強風でやられたのだろう。

尾根道はアップダウンを繰り返しながら、周りの様子は様々に変化する。植林杉の間をぴゅーっと抜けてくる風。足元の熊笹をサワサワと揺らす風。広葉樹の梢をザーッと鳴らす風。

まるで山のざわめき。
ザーッ、ゴーッ、ピュー、さわさわ、かさかさかさかさ
樹々は何を噂しあっているのだろう?そんな気にさせる。

0705181107051812  

 

 

鋸山に着いたのはバス停から4時間40分後。やはり展望は無い。本当は先月登った御前山がそばに見えるはずなのだけど。

急な登りの途中で、ふいに鼻先にあらわれたスミレ。ツボスミレ?ヒカゲスミレ?種類が多くて僕には判別がつかない。ちなみにマクロで撮っているのでわかりにくいけど、この花は小指の爪より小さい。
何だってまた山の花はこうも可憐なのだろう?

0705181307051814    

 

 

下降途中、鎖場とエスケープ路の分岐がある。
向かいの六つ石山がよく見える鎖場の岩の上で最後のおにぎりを食べつつ小休止。覗き込むとちょっとコワイ(笑)。でも自分が落ちる心配よりも、水の残り僅かなペットボトルを落とすほうがよほど困るのだ?。まだ背後から吹く風がペットボトルを揺らしている。

0705181507051816  

 

 
 
オトコの子は鎖場を降る(笑)。4mほどの岩を慎重に慎重に。ちなみにエスケープルートも急傾斜で滑り易いからかロープが張られている。

他にも鎖や鉄階段が置かれている箇所がある。結局、鋸山って呼ぶのはギザギザゴツゴツとしたこの登山道からきているのだろう。ガイドマップには「静かなルート」なんて書いてあったりするけど、ややハードだから皆さんに敬遠されて静かなだけなのでは?

ところで鎖があるからって、それにしがみついたりぶらさがったりせずに、手がかりの一つとして使うべしと言う。

07051817  

 

 

途中、天狗さまにご挨拶などしつつ歩いていると、一人の青年が登ってきた。
「山頂まであとどれくらいですか?」
と問われたのでそこまでの降下時間を伝えた。登りはその1.5倍くらいだろうと予測を言うと
「もっと近いと思ったら、まだありますね~」
とくじけ気味に登っていった。もう4時ころだったのだけど・・・・・。が、ここで朗報が一つ。彼と別れたあと、僕の頭に蜘蛛の巣が引っかからなくなったのだ(笑)。

それまで引っかかりまくってた蜘蛛の巣。いかに今日人が通らなかったかわかる。いや、前を人が歩いていても僕の頭にだけ蜘蛛の巣がかかることも実は多いのだけど・・・ノッポの悩みです。

07051818  

 

 
 
奥多摩駅に降る尾根道の最後は、神社の長い長い石段やら、植林杉の急斜面をひたすら九十九折やら。あ~面倒ダ!まっつぐ転がっていきた~い!!!
・・・・が、そんな衝動を押さえたのはなぜか登山道わきに建つ裸婦の石像。
ナゼ?
ナゼ裸婦像なのだ!?!?

奥多摩駅に着いたのは最初のバス停をスタートしてからちょうど7時間後の5時。標高差930mだった。トリッキーでおもろいコースでした。

|

« 青雲緑走 | トップページ | 6月 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 青雲緑走 | トップページ | 6月 »