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2007/05/22

山のざわめき(大岳山)

社会人になって以来、盆正月を除いてずっと平日が休みという生活をしている。
平日は観光地のお店や峠の茶屋が閉まっててガッカリということもよくあるけれど、道は空いてるし釣り場も空いてるし、人が少ないのはやはり有難い。

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18日(金)も同様。武蔵五日市を出たバスから一人また一人と降りて行って、この二人はたぶん一緒になるだろうと踏んでいた登山系サークル学生とおぼしき青年達も違うルートを登るのか、先に降りていってしまった。
そして僕は養沢神社の前でもう客の乗っていないバスを見送り、神社にお参りしてから大岳沢に入った。

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沢のルートはみずみずしくて生命感にあふれていて気持ちいい。だけど最後には尾根に向けて急登しなければならない。沢を離れる前に顔を洗うとツメタクて最高!すくって飲みたいとこだけど、上には山小屋や公衆便所もあるので念のため我慢した。

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ぐいぐい登って馬頭刈(まずかり)尾根に近づくと熊笹がバサバサと騒がしい。ビューとかゴーとか音も聞こえる。先週は低気圧通過後の風で断念したんだけど、今週も同じパターンで木曜に低気圧通過。先週ほどではないにしても風がある。

尾根の上ではやはり風がびゅーびゅー吹いていて、木陰で立ち止まると冷えて肌寒いほどだ。富士山が見えるはずのベンチからの眺めはかすんでてXだし、正面から南西風が吹きつけるので早々に退散。

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やたらと枝や樹皮が、ついでにやま栗が落ちてる馬頭刈尾根から、大岳山荘前のテラスに着いたのはバス停から2時間半後。ケーブルカーの通じる御岳山から来たのだろうか、ここで初めて他の登山者グループの声を聞いた。

遠くの展望はかすれていてもう一つだけど、いま登ってきた大岳沢を眼下にお昼ごはん。こないだの峠めぐりツーリングで買ってきた生姜の味噌漬けを炊き込んだおにぎりだ。おこげを作りたいので鍋で炊いたがなかなかのできに満足。

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おにぎり休憩ののち、岩場混じりで山荘から10分ほどの山頂へ。
南からピューピュー吹きつけているので風裏の北側でエスプレッソを沸かす。これをやらなけりゃ1L弱くらいザックの容量を稼げるのだけど・・・・う~ん、この香り、やめられまへんなあ~(やめられまへんなあ←from minoguzziさん 笑)。

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山頂を西に降りて、鋸山へ向かう尾根を黙々と歩く。
今日のルートで一番歩きやすいとこだけど、展望がまったく無いのが玉に瑕(きず)。だけど展望を妨げてる樹々が今日は風を防いでくれている。ハゲ尾根だったら防寒代わりにカッパでも着ているかも知れない。折れた樹は風向きとは逆方向に倒れているので、恐らく昨日の強風でやられたのだろう。

尾根道はアップダウンを繰り返しながら、周りの様子は様々に変化する。植林杉の間をぴゅーっと抜けてくる風。足元の熊笹をサワサワと揺らす風。広葉樹の梢をザーッと鳴らす風。

まるで山のざわめき。
ザーッ、ゴーッ、ピュー、さわさわ、かさかさかさかさ
樹々は何を噂しあっているのだろう?そんな気にさせる。

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鋸山に着いたのはバス停から4時間40分後。やはり展望は無い。本当は先月登った御前山がそばに見えるはずなのだけど。

急な登りの途中で、ふいに鼻先にあらわれたスミレ。ツボスミレ?ヒカゲスミレ?種類が多くて僕には判別がつかない。ちなみにマクロで撮っているのでわかりにくいけど、この花は小指の爪より小さい。
何だってまた山の花はこうも可憐なのだろう?

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下降途中、鎖場とエスケープ路の分岐がある。
向かいの六つ石山がよく見える鎖場の岩の上で最後のおにぎりを食べつつ小休止。覗き込むとちょっとコワイ(笑)。でも自分が落ちる心配よりも、水の残り僅かなペットボトルを落とすほうがよほど困るのだ?。まだ背後から吹く風がペットボトルを揺らしている。

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オトコの子は鎖場を降る(笑)。4mほどの岩を慎重に慎重に。ちなみにエスケープルートも急傾斜で滑り易いからかロープが張られている。

他にも鎖や鉄階段が置かれている箇所がある。結局、鋸山って呼ぶのはギザギザゴツゴツとしたこの登山道からきているのだろう。ガイドマップには「静かなルート」なんて書いてあったりするけど、ややハードだから皆さんに敬遠されて静かなだけなのでは?

ところで鎖があるからって、それにしがみついたりぶらさがったりせずに、手がかりの一つとして使うべしと言う。

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途中、天狗さまにご挨拶などしつつ歩いていると、一人の青年が登ってきた。
「山頂まであとどれくらいですか?」
と問われたのでそこまでの降下時間を伝えた。登りはその1.5倍くらいだろうと予測を言うと
「もっと近いと思ったら、まだありますね~」
とくじけ気味に登っていった。もう4時ころだったのだけど・・・・・。が、ここで朗報が一つ。彼と別れたあと、僕の頭に蜘蛛の巣が引っかからなくなったのだ(笑)。

それまで引っかかりまくってた蜘蛛の巣。いかに今日人が通らなかったかわかる。いや、前を人が歩いていても僕の頭にだけ蜘蛛の巣がかかることも実は多いのだけど・・・ノッポの悩みです。

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奥多摩駅に降る尾根道の最後は、神社の長い長い石段やら、植林杉の急斜面をひたすら九十九折やら。あ~面倒ダ!まっつぐ転がっていきた~い!!!
・・・・が、そんな衝動を押さえたのはなぜか登山道わきに建つ裸婦の石像。
ナゼ?
ナゼ裸婦像なのだ!?!?

奥多摩駅に着いたのは最初のバス停をスタートしてからちょうど7時間後の5時。標高差930mだった。トリッキーでおもろいコースでした。

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2007/05/12

青雲緑走

棚上げネタだけど、月曜の中津川市出前のもようを。

GW明けの中央道はガ~ラガラ。1990年前後のモトグッチのトップ4000rpmのスピードをキープして(←わかる方だけわかって、笑)走るが、気を抜くと20km/hくらい余分に出てしまう。

新ハイエースは荷馬車のくせに低速トルクが全然無くってがっかりだけど、その分高速の伸びは良い。エンジンの様子はストレスを感じさせないものだからつい速度があがる。けどしょせんハイエース、おまけに空荷なのでふと気が付くとハンドリングが怪しくなってくるので慌てて速度を落とすのだ。

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調布で乗ったのが10時半、新メニュー富士吉田うどんができたという初狩PAにワンストップして280km走り、中津川ICに13時半に着いた。

ICから北に20kmほど走って任務終了したのが14時過ぎ。しかし「下呂温泉まで40km」の看板を見ながらUターンだからねえ。それほど温泉が好きってわけじゃないのだけど、ここまで来て何もしないのも寂しい。中津川から付知の豊かな景色も「なんとかせいっ!」と微笑んでいる。

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なわけで、とりあえず途中で見つけた和菓子屋さんに飛び込む。ここらの名物「栗きんとん」は季節違いの為か買えなかったけど、「栗きんつば」「栗まんじゅう」などを買う。「栗きんとん」はおせち料理のあれとは異なる。

さあ、あとは足りない旅情を補うナイスな蕎麦屋にでも・・・と思って道すがらチェックしていたのだけど、たまに見かける蕎麦屋や川魚料理屋は軒並み閉まっていた。そうだよねえ、時間も中途半端だし、GWで力尽きて休んでるのかも??

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1軒のコンビニがあった。吉祥寺駅公園口の2Fにあるカレーチェーン店と同じ名前のコンビニ。中京エリアではメジャーなのかな?・・・・まあともかくココでおにぎりを仕入れる。地元の白川茶のペットボトルも手に入れた。

ナイスな蕎麦屋から一転、コンビニおにぎりにしたのはやけくそ諦めなどではない。ここらへん、眺めがいいんだよね。渓谷あり、里山風景あり、遠くには高山。だから景色いい場所見っけておにぎり食べようって魂胆さ。

途中「○○線通行止め、○○温泉までは行けます」という標識を見とめ、反射的に右にステアリングを切った。そして温泉の一軒宿を過ぎて岩肌の狭い道を少し走ると、通行止めフェンスの少し手前に小さな駐車スペースを発見。しめしめだ。

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ハイエースから工具箱を引っ張り出してテーブル兼イスにする。眼下に付知川。古い石橋がかかっている。せせらぎの音。去年の落ち葉がカサカサと鳴る。谷の両側に伸びる樹々のかなたに、薄紫色の山影が見える。これはこれでナイスだ!

ささやかな幸せを楽しめたのはほんの20分あまり。もう15時過ぎ、今は仕事中、帰んなきゃならないんだよね!誰も来なかったことに、人工音の無いひとときに感謝。さあ出発だ!

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帰りの中央道はこれまたガ~ラガラ。
南アルプス、八ヶ岳、富士とほれぼれする眺めだ。バイクだとかなり路面に集中してるのでこんなに山は見られない。いやクルマだからってよそ見していいわけじゃないんだけど。

釈迦堂PAで〆のうどんを食べて、高井戸に戻ったのは19時、まる1日かかっちゃった。やはりバイクのようにはいかない。

あ、2食のうどんの感想についてはブログ内「立ちソバ列伝」に後日アップするのでそちらを。

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2007/05/05

スコ研、GW合宿!

GW後半、いかがお過ごしですか?
通常は平日にしか休めない僕も、盆・正月・GWばかりは皆さんと同じように連休なので、スコ研仲間と合宿へいざ出発!

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3日朝、わりと空いてる首都高を抜けて、館山道の市原SAに8時集合。館山道のおかげで南房へのアプローチが良くなった。7月の初旬に残り1区間も開通するらしい。

スコ研メンバー4人は、今回はわき目もふらず一気に南下した。穏やかな館山湾をバックにパチリ撮影後、船形漁港そばの魚屋さんに寄ってから富浦へ向かった。

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おばちゃんの「孫あつかい」ということで廃業後もお世話になってる元民宿に、午前中に到着。目の前の船揚場にグッチを停める。それにしてもここに来た途端に心が落ち着く。箱庭のように小さな、静かな入江。

え~と・・・・、心落ち着くと書いたけど・・・・、今回は心はやる面もあった。

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そう!これこれ!
途中で仕入れてきたアジ・マグロ・ダルマイカ・地タコなどを浜で食べちゃおうというプランなのだ。味付けはシンプルに、上等なオリーブオイルに塩だ。ドライな白ワインが欠かせない。

そんでもって磯からあがったばかりのウニが色を添える。これはバカッと割っただけのをスプーンですくって食べる。内臓も多少混じってしまうのだけど、申し訳ないけど結構なお値段の箱入りウニなんかより美味いと僕は思っている。

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浜辺パーテイのかたわら、僕は釣りもしてた。他の3人はしないので遊び釣り程度のタックルしか持っていかなかったけど。砂浜からのキスにはちょい早いしね。

でもどうせなら周りが「おおっ!?」と驚くものでもあげたい。
たとえ交通事故でもいいから、ビッグなフィッシュイーターがガバッと食いついてこないものかとせっせと引いていたルアーに飛びついてきたのは、かわいいイイダコ君だった(泣)。

だけどルアーをイイダコが追うかな~?
ひょっとしてのん気に海底散歩していたイイダコ君のそばをルアーが通過して引っ掛けちまっただけなのか?

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たとえスレだろうが生体反応があったのは嬉しい(志が低いなあ)。
本日たった1尾の釣果の僕に、浜の夕景が優しく微笑む。

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晩飯はおばちゃんの心づくし。
元海女のおばちゃんだから、海のものばかりだ。
ついでに昼釣ったイイダコも茹でて食べちゃった!

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晩飯後、スコ研の本来の研究業務を始める。モルト・カルヴァドス・グラッパ・日本酒・ヴィンテージシェリー・チナール・ノチーノ。

スコ研、すなわちスコッチ研究会なのだけど、持ち寄った酒のなかでスコッチウィスキーは1種のみだった。あとは雑多な酒ばかり・・・・。
いろんな酒をかわるがわる飲み比べして、0時にめでたく睡眠に落ちた。

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翌日は安房博物館内にある、安房水産高校の実験棟へ。
4年前、1匹の子猫が縁で知り合ったIさんがいる。

Iさんについては実は詳しい肩書きは知らないのだけど、水産高生に教えたり、事務所で貝細工を作っては来館した子供に配ったり、タレントの「さかな君」と縁(教え子?)があったり。

トレードマークはヒゲと船員帽。子猫と貝細工とコーヒーの3点セット。
3点セットのうちの子猫は名を「ネコ」といい(笑)、一方地元女子高生のあいだでは「サバ吉」と呼ばれていて、それはもう可愛がっていたんだけど去年事故で死んじゃった。
安房博物館のパンフレットには「さかな君」が描いたIさんの似顔絵が載っていて、ちゃんとIさんの横に寝る子猫も描かれている。

なんかさみしいね。

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突然Iさんが妙な粒が入ったボールを持ち出して
「海蛍の実験をやるから見ていきなよ」
と、おっしゃるのでとことこ付いていった。

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申し込みがあると、こういう実験もみせてくれるらしい。この日は小学生親子連れが2組。

Iさんはややコワモテで、僕等はひそかに「船長」などと呼んでいるのだけど、子供相手にしてるときの目は優しい。

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海蛍は刺激を与えると蛍光物質を体外に放出するので、数秒間その物質が光る。そうして外敵から身を守っているのだ。この場合の刺激は微量の電気ショック。

子供達は食い入るように見ている。

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屋外では「アワビレース」をやるというので、ついでにそちらも見に行った。
このアワビは養殖している稚貝。ある程度育ったら放流するのだそうだ。

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プールの中心にアワビを置いてバケツで覆っておいて、よーいドンで10分後、中心円からもっとも離れたアワビの優勝。1位の予想を当てたら景品もあるらしい。

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・・・・・で結果は??
最初、黒ワカシオホマレと青テトラポッドボーイが盛んに動いて優勝候補かと思われたのだけど、両者とも他の貝の上に乗ってしまい、最初から最後までジイッと動かなかった白アワビーキングが最終的には中心円から遠いとのことで優勝と決まった。

ちっとも動かないのに優勝??(笑)
これは何かの教訓なのか?

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その後、Uターン渋滞が本格化する前に東京に帰ってきた。
この10年ほど富浦・館山に通ってるけど、いつも何かしら新しいことがあって飽きることはない。

さあ次の合宿は夏、山形・米沢だ。

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2007/05/01

立ちソバ列伝( 21)秋葉原/田毎

立ちソバ列伝(<br />
 21)
秋葉原駅構内の「田毎」(たごと)。ここには初めて来た。なにしろ秋葉原には「みのがさ」に「二葉」があるので……。

のれんには「soba-dokoro」なあんて書いてあって、外人客が多いから?

JR各駅では地元経営・独自経営の古い立ちソバ屋がどんどん消えてしまってるが、ここはまだ巨大系列の影響下にはないようだ。
系列化で質は以前よりよくなったけど、どこに行っても同じ味じゃネ!

白いプニプニした茹で麺にツユはやや醤油が強い。懐かしい味。
店の造り、内装も歴史を感じさせる。

朝から「うな丼そばセット580円」なるメニューが結構出ている。秋葉原のスタミナを陰ながら(笑)支えているのかな?

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