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2007/01/25

皆様にお願い(道交法改正試案について)

長くなるので、まず結論部分を先に書かせていただきます。

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先般、道路交通法改正試案が公表されました。その中に道路の通行区分の明確化という項目があります。内容は、車道通行が原則とされている自転車の歩道走行を、ある条件下で認めていこうというものです。(自転車は車道通行というのはご存知ない方も多いと思いますが)

一見、自転車利用者の安全確保という観点から歓迎すべき法案のようにもみえますが、通行区分の明確化という文言に矛盾する内容であり、もっとも保証されねばならない歩行者の安全が阻害される可能性を含んだ悪法と考えます。

皆様へのお願いというのは、

*「歩道の会」の署名へのご協力(オンライン署名)と、

*「自転車活用推進研究会」の署名へのご協力(署名簿ダウンロード可ですが、お知り合いの方の中で私の足が及べば伺います)

であります。しかしながら皆様さまざまなお考えがおありでしょう。ただ、ご賛同いただけない場合でも、是非、「歩道の会」のホームページはご覧ください。クルマ椅子が安全に通行できるような歩道を。忘れられがちな弱者保護を。

歩道の会
http://hodou.net/index.html

自転車活用推進研究会
http://www.cyclists.jp/

警察庁
http://www.npa.go.jp

道路交通法改正試案
http://www.npa.go.jp/comment/kouki2/20061229.pdf

<私は警察庁にパブリックコメントを提出しましたので、文末に掲載しておきます。>

Bici03  
 
 
 
 
 

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さて、この問題を私が知ったのも、実は最近のことなのです。ゆくゆくは全ての自転車を歩道へあげてしまおうという目論見の端緒なのではと問題視する声を聞き、「そんなことをされてはタマラン」「ロードスポーツ車のスポーツ性が失われる」とさまざまな案内者からの情報を調べていたのですが、スポーツ自転車乗りなどよりも、もっと深刻に捉えている人々がいることに気づきました。

恥ずかしながら私にはその視点が欠けていました。

自転車は車道を通行するというのはご存知ですか?車道の左端を走行し、「指定箇所」では歩道を走行してよいということをご存知ですか?スポーツ車もママチャリも女性も老人も変わりはありません。
知らなくても無理はありません。また今更こんなことを読んでも戸惑いを感じられるかもしれません。学校でそのような教育を受けたことないし、現状ほとんどの方が歩道を走行し、うかうか車道にいるとクルマから威嚇されたりするのですから。

Bici02  
 
 
 
 

たしかに今の交通環境では、例えば小学生の自転車が、または幼児を補助イスに乗せたママチャリが車道を走っているのを見たら、「アブナイ」と言ってしまいます。ただそれは、道路整備の不備や他の交通のモラル欠如が大きな要因であって「自転車が危なっかしい」ということとは違います。

「通行区分の明確化」というのは大事なことです。しかしながらそれがなぜ自転車を部分的にせよ歩道へあげることになるのでしょう?混合交通の危険性とは、異なる速度・運動特性を持つ各交通が混在していることにあります(ちなみに交通事故は交差点など、各交通が交錯する場においてもっとも発生するのですが)。ならば歩行者・自転車・自動車をそれぞれの領域内に留めておくことが重要になるはずです。歩道と車道はすでにありますので、自転車道と呼ぶべきエリアが必要なのです。決して「自動車のための車道」だけを聖域化して、「その他」は歩道にまとめておけというものではありません。

もし今回の法改正を皮切りに、「自転車は歩道へ」の流れが推し進められれば、もっとも保護されなければならない交通弱者、つまり歩行者のなかでも身体が弱い方、不自由のある方、特に車椅子を利用されている方など、守られているはずの歩道上でさえ肩身の重い思いをしなければならなくなるやも知れません。

障害の少ない広めな歩道、車道左端に確保された自転車レーン、これら道路インフラを整備していくには苦痛を覚悟しなければならない面があります。簡単に言えば工事費用と、用地確保と、自動車の利用が制限される可能性です。
ただいつかなにかのタイミングを捉えて大鉈を振るわなければ、良い方向へなんて進んでいくはずがありません。地球全体で、日本に於いても国家規模で取り組むべき地球温暖化防止という目標に照らしても、自動車偏重社会から転換すべきなのです。

私はモータリゼーションをまるまる否定するものではありません。その恩恵にもあずかっています。
ただしモラル面は・・・・・。少し話はかわりますが、

交通安全運動が始まると、ニュース映像に小学校などでの安全教育が取り扱われます。「クルマに注意して」「横断歩道を渡りましょう」と。
しかしながら彼ら子供達はどこで死んでるか?今どきいきなり車道に飛び出す子などそうそういません。最近の交通事故ニュースは何を伝えてますでしょうか?彼らは横断歩道で死んでいます。歩道を歩いていたのに死んでいます。登校時、道路の端をきちんと隊列を組んで、下級生は目立つ黄色いものまで身に付けているのに、自動車が突っ込んできて命を奪われる。気をつけろ気をつけろって、彼らに落ち度はあったでしょうか?教育しなければならないのは誰でしょう?

交通弱者ばかりに心の鎧を着させて、バカに重量1トンの凶器を動かす自由を与える。そういったクルマ優先の意識が今回の法改正試案にも表れてるように感じます。
ホントは歩行者・自転車・自動車の交通当事者それぞれが相手を尊重し思いやることができれば法がどうこうなんて必要ならなくなるのですけど。

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自転車活用推進研究会の署名にご協力頂ける方はご連絡くださいませ。1月末で一旦集計し、中間報告を出すそうです。その後も署名は続きます。私個人で取りまとめさせていただき、事務局へ送付いたします。自転車活用推進研究会のホームページ上で、その要望の内容をご覧になれます。

画像1はミラノ市内です。
歩道と自転車道と車道が並行し、きちんと隔離されています。

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警察庁交通局交通企画課法令係に提出したパブリックコメント

道路交通法改正試案の「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」の見直しを強く求めます。

「自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況」を是正するために、「通行区分の明確化」をする。これは当然のことと考えます。しかしながら本案にて掲げられている方策は、その目的に対して矛盾していると言わざるを得ません。なぜなら本案は自転車の歩道への避難状態を法的に追認しているに過ぎず、歩道上での混乱状態を助長しかねないからです。
交通の中で最も保護されるべき歩行者、とりわけさらなる交通弱者が、より危険に晒されることがあってはなりません。

特に「車道を通行することが危険である場合・・・・例外的に歩道を通行することができる・・・・」と、ありますが、これは道路整備の不備と、自動車運転者による安全運転義務を無視した運転、弱者保護に関する教育の不徹底が危険の原因であり、この残念な現状の是正をこそ法の上で明確にしていくべきであります。
とりあえず例外を認めているようでは、美しき交通社会は現出することはないでしょう。

安全な歩道と自転車レーンの整備促進や、交通マナー向上のために違反者厳罰化などを明確にしたうえで、当然ながら自転車等に対するルール・マナーの徹底も促していくべきです。
このような道路インフラの根本的整備などを手がけるとなると様々な痛みも伴い、自動車の利便性も多少損なわれることが予想されますが、もし、将来に残されていく危険性を知っていながら、また国家規模で取り組むべき地球温暖化防止という目標に照らしてみても、それでも自動車偏重の社会・生活を容認していこうということがあっては民度の低い国家と位置付けられても致し方ありません。

警察庁におかれては、自動車の権利を第一義的に保障するかのようなものではなく、弱者保護の精神に鑑み、交通の中において保護・優遇されるべき順位を再確認し、それにのっとった法整備に尽力くださるよう願っております。

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コメント

パブリックコメントを貼り忘れていました。

投稿: massi | 2007/01/25 22:17

自転車を趣味として本格的に始めたら
歩道での自転車の無法ぶりに
とても敏感になりました。
歩道での自転車マナー向上も
もちろんですが 自転車専用道路の
充実 これを本格的に全国で
初めてもらいたいす。

投稿: minoguzzi | 2007/01/26 22:49

まいどです。

ツーキニストである同僚からお声がかかり
「自転車活用推進研究会」の署名しました。

道路を作るのは国交省の専門。
警察は取り締まるのが専門。
総合的に考えるところはどこですか~??

投稿: サトマサ | 2007/01/27 00:26

minoguzziさん、コメント有難うございます。
そうですね。自転車も多用な姿をそこここで見かけます。

川崎にきれいな自転車専用レーンがあるのを見ました。近畿圏でもあるのでしょうか?

投稿: massi | 2007/01/27 00:41

サトマサさん、コメント有難うございます。
縦割り行政・・・・。いっそ環境省に大権を持たせて全ての機関の上に立って指導させるのが良いのではと・・・・。多方面で規制は増えるでしょうね~(笑)。
そうなるときっとサトマサさん達もかなり忙しくなりますね!?


話変わりますが、久々に末廣亭からマトリョーシカに流れて帰ってきたとこです。マトリョーシカ本店、2月に移転か改築があるようですよ!

投稿: massi | 2007/01/27 00:53

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