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2006/11/11

ケン・ローチにやられた!-----個展と映画と

今日(10日)はもろもろの用事があり、まずは渋谷へ。
東急本店前のシネ・アミューズで初回分の整理券を受け取り、Bunkamuraギャラリーへ向かった。ちょと前に映画を観に行った際にふと手にとった色彩鮮やかなチラシ。木版画家牧野宗則さんの個展が今日から始まるのだ。

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断っておくが、牧野宗則さんが好きなので、などの伏線が敷かれているわけではない。単純にチラシの美しさと、入場無料とのことで覗いてみようかな?という一歩を気軽に踏み出せただけである。きっかけはそんなもん。
しかし先日、吉祥寺美術館での銅版画以来どうも版画に縁がある。牧野さん(ご本人もいらしていた)は広重北斎を継ぐ風景中心の浮世絵版画家とのこと。目を引く艶やかな作品と、あわあわとした幻想的な作品と。
僕は「むらさきの風」と「五彩の海」が好き。「むらさきの風」はラベンダーが突然の風に踊らされるざわめきの一瞬?静的な他作品に比べてすごく躍動的で目立った。「五彩の海」は海面のきらめきが、観ているうち螺旋のように回っていきそうな。

あと、摺り終わり不要になった版木を使ったブロックス・アートも展示されていた。版木は、当然ながら刀が入ってでこぼこしている。それが化石が浮き上がっているようでこれまた美しかった。
版画もブロックス・アートも販売されていた。ムリをすれば買えなくもない金額を見て心が騒ぐが、ムリは所詮ムリに過ぎなく諦めた(当然?笑)。あれを買えるお金と場所と心のゆとりが欲しいなあ。お勧めですよ。観に行ってください。

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続いて開演時間が近づき映画館へ。
観たのは「明日へのチケット」(TICKETS)だ。つい最近存在に気づいた映画。携帯サイトにより「ローマ行き国際列車で出会った人々の人間模様を綴ったオムニバス」という予備知識のみ持っていった。

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舞台は3作とも列車の中。同じ車掌が登場したり物語に連続性があるので、オムニバスという感じはしなかった。9月にさんざ乗ったイタリアの列車風景がなんだか嬉しい。

さて、この映画、予想外にジワッと泣かされてしまった(笑)。
その気がある方には是非観て欲しいので、内容詳述は避けるが、第3話。

サッカーの応援をするためにスコットランドからローマに向かう3人の少年(青年?)。給料を積み立てての貧乏旅行。車内でナンパしたりバカ騒ぎしたり、試合を目前に盛り上がっていた。
・・・・が、突然2者択一を迫られる。自分が警察に捕まり、下手をすれば職も失うか?アルバニア出身家族が警察に捕まり、下手をすれば強制送還されるか?他人の運命を自分達の決断が左右する。

3人は葛藤する。
「お前、難民の悲惨さ知ってるか?」
「俺達スーパーの店員の手に負える話しじゃない!」

第3話担当のケン・ローチ監督にしてやられた感じ。

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